●黒クロームメッキについての注意事項

●当方では黒クロームメッキ(黒クロムメッキ、ブラッククロームメッキ)も

おこなっていますが、正直なところあまりこの黒クロームメッキは外装用メッキと

してはお薦めできるものではありません。 実際のところこの黒クロームメッキに

ついてはけっこう誤解されていることが多いため当方でおこなっている黒クローム

メッキについてご説明いたします。

 

●黒クロームメッキの概要

黒クロームメッキ皮膜は非常に薄い皮膜で、基本的には艶消しの黒色皮膜です。

表面硬さはヴィッカース硬さでHv200〜300程度(焼き入れしていない鋼と同程度)

しかなく、クロームメッキなどと比べても軟らかいため耐摩耗性は殆どありません。

たとえば、自動車のエンブレム等にメッキすると、数回洗車しただけで角の部分の

メッキがすぐに薄くなって下地が見えてしまうくらいに弱いのです。

つまり簡単に言うと「光沢がなく、薄く、弱いメッキ」ということになります。

ですので、正直なところ自動車やバイクの外装用メッキとしては美観も良くありま

せんし、耐久性もないためあまりお薦めできません。

おそらく、一般的なイメージとしては黒クロームメッキというと「深みのある黒で

光沢があるメッキ」というイメージを持たれている方が多いと思いますが、前述しま

したように基本的に艶のない摩擦に弱いメッキですので、そのままでは色も光沢も

芳しくありません。

では、光沢を出すにはどうするかと言うと、黒クロームメッキの上からクリアーや

クリアーブラックの光沢塗料でオーバーコートすることで艶を出しています。

黒クロームメッキの表面は多孔質層であり塗料の密着は良いので、メッキの上から塗装

することで最終的な光沢と黒みを与えることで美観を出すようにしているのです。

ですので、当然ながら溶剤をはじめケミカルに侵されることもありますし、高熱にも

強くありません。 やはりデリケートなメッキであることには変わりないのです。

↑エキゾーストパイプに黒クロームメッキを施した例です。 ただし、高熱に耐えら

れませんのであくまでも展示用です。

↑表面の詳細です。 見てわかりますようにメッキの上から塗装することで光沢を

出しています。 ですので、正直なところ塗装と変わりません。

 

↑これは某メーカー純正部品の黒クロームメッキ。 さすがに純正部品だけあって

仕上がり、耐久性、耐薬品性などに優れています。 残念ながら当方の黒クロームメッキ

ではこのクオリティは再現できません。メーカーさんとは根本的に品質が違うのです。

 

●黒クロームメッキ可能な材質

一般的な鉄、鋼(スチール)、銅およびその合金がメインです。

前処理が必要になりますが、アルミおよびその合金、ステンレスへの黒クロームメッキも

可能です。 樹脂の場合は下地に無電解ニッケルメッキが施してある場合のみ可能です。

 

その他の材質面や表面状態、仕上がり等の注意事項は通常のクロームメッキに準じます。

→<参考>クロームメッキについて


●黒クロームメッキの代替メッキについて

では、そのあまりお薦めできない黒クロームメッキに代わるメッキがないかということ

になりますと、もっともそれに近い仕上がりが得られるのはスパッタリングメッキです。

たとえば樹脂パーツをはじめ外装部品等に黒クロームをかけたい場合、スパッタリング

メッキで「かなり濃いめの黒仕上げ」をすることで光沢黒クロームにかなり近いメッキ

が可能になります。

当方としては、手間や金額がかかるわりにあまり良好な結果が得られない黒クロームメッキ

をおこなうよりもスパッタリングメッキによる代替黒クローム仕上げのほうをお薦めします。

※スパッタリングメッキの注意事項や詳細については以下のページをご覧下さい。

→<参考>スパッタリングメッキの基本について

→<参考>スパッタリングメッキのカラー仕上げについて

 

↑フロントグリルに施した「スパッタリングメッキのかなり濃いめの黒」の例。

ただの塗装の黒とは違い、微妙に金属質感のある黒仕上がりとなっているところ

が黒クロームメッキにかなり近い質感を出しています。

↑こちらも同様に「スパッタリングメッキのかなり濃いめの黒」をBMWのグリル枠に

施した例。 かなり光沢黒クロームメッキに近い仕上がりとなっています。

↑これは上記BMWグリル枠の写真の表面細部。

※ただし、スパッタリングメッキの黒の濃さは作業毎に多少の差が出ますのでご了承

ください。 上記写真はあくまでも一例です。

 

●以上ですが、より詳しい説明はメール等でのお問い合わせの際に追加でご説明いたします。

お問い合わせ、ご発注は以下のメールアドレスおよび問い合わせフォーム、携帯電話にて。

→メインのメールアドレス SASAMIC43@aol.com

→サブのメールアドレス FZB04140@nifty.ne.jp

→webブラウザからの問い合わせフォーム

→携帯電話 090-1531-3609

 

※くわしくはメールにてお問い合わせください

 

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