●スパッタリングメッキのカラー仕上げおよびクロームメッキの色替えについての説明です。

↑エンジンカバーへのスパッタリングメッキカラー仕上げ(赤)の例

↑フロントグリルへのスパッタリングメッキカラー仕上げ(ゴールド)の例

●メッキのカラー仕上げについては、当方では主に2種類の方法をおこなっています。

ひとつはスパッタリングメッキのカラー仕上げで、これはスパッタリングメッキの

最終工程でおこなうトップコートに着色したクリアーをかけることでメッキに色調を

付与するものです。 いわゆるカラーメッキです。

※スパッタリングメッキの基本的な注意事項についてはこちらをご覧ください。

 

もうひとつは、すでにクロームメッキがされている製品の上から、上記で書きました

カラーのトップコートを直接塗ることによってカラー仕上げするもので、これを当方

では「色替え」と呼んでおります。

よく純正でクロームメッキのエンブレムをゴールドやブラックなどの色調にするのに

用いています。 これはスパッタリングメッキをするわけではないので、安価にできる

ことが特徴です。

このカラー仕上げについてですが、色についてはゴールド、青、赤、緑、銅、紫、黒

等が多いです。

このカラー仕上げ、色替えについてはいくつか制約がありますので以下に書きます。

 

まず、基本的には部分着色や塗り分けはできません。 全体が単一のカラーとなります。

(ごく簡単なマスクならできることがありますが、マスキングはいろいろトラブルも

あるため、その都度のご相談となります)

次に、色調や濃さについてですが、メッキのカラー仕上げは塗装のように色の調合や微妙

な色合わせというのはできませんので、これも基本的には当方一任とさせていただきます。

たとえば「赤」で依頼を受けて作業した結果「自分がイメージした赤じゃない」となった

場合でも、それ以上の対応は当方ではできませんので、仕上がりの色調や濃さについて

お客様が頭でイメージされていたものと異なっても基本的にクレームはお受けできません。

ただ、色の濃さに関しましては、たとえば「通常より濃いめに」「薄めにしてほしい」など

の事前のリクエストがあった場合には対応はいたします。

ただ、この場合も微妙な濃さの加減とかはできませんので、あくまでも大雑把な薄め、

濃いめと捉えてください。

↑これは「薄めの赤」の例です。 赤というよりピンクっぽい感じになります。

↑これは「ごくごく薄いブルー」の例です。 ただしここまで淡い色になるとかなり

再現性が難しいため、その都度色の濃さが微妙に変わりますのでご了承ください。

↑これは「かなり濃いめの黒」の例です。 一見するとただの黒塗装のようにも見えます

が、微妙に金属質感があり、黒クロームメッキにかなり近い感じの独特の風合いが出ます。

 

また、たとえばサンプル同封で送られて「これに合わせてほしい」というリクエストに

ついては、濃さについてはできるだけ近付けるように努力はいたしますが、色調については

当方で持っている塗料の色調にしかできませんので、ご了解ください。

結局、メッキのカラー(色替え含む)は非常に微妙なため、一般の塗装のように厳密な

色調合わせや濃さ(たとえばサンプル合わせなど)に合わせるのは大変困難なのです。

もちろん、できるだけご希望に近付けるように努力はいたしますが、最終的にはあくまで

作業者一任ということでお願いいたします。

もし、厳密に濃さや色調を合わせたい場合は、当方では普通にクリアー仕上げのメッキ

にしておいてその後、ご自身でカラークリアーを塗られるか、専門の塗装業者にご相談

ください。

 

また、カラー仕上げはトップコートのクリアーに着色しておこないますので、塗料の特性

上、品物の形状によって塗膜の厚さの異なる箇所ができると、着色の濃淡ができてしまう

のは避けられません。

具体的には、角の部分が薄くなり、溝の中とか隅のほうとかが濃いめになるなどのムラが

どうしてもできますし、奥行きのあるスリットや穴状の奥など、塗料が届きにくい箇所は

色がつかない箇所もできます。 とくに、フロントグリルなど、面積の広い平面部は濃さ

のムラが目立つことがあります。

また、とくに黒は近付いて見ると塗料がやや粒子状というか、細かい黒いポツポツのような

感じに見えることがあります。

↑ブラック仕上げの表面のクローズアップ。 なかなかうまく伝わらないかもしれません

が、黒仕上げの場合はどうしてもこのように近付いて見ると細かい粒々の粒子状の濃淡

(ムラ)が出てしまいます。 これは塗料の特性上避けられないものですので、併せて

ご了承ください。 とくに薄めの黒はムラやこうした粒子状になる傾向が目立ちます。

(ただし、少し離れて見ればあまり気になりません) また、カラー仕上げの場合はとくに面積

の広いものなどは濃さのムラが目立つことがあります。

↑FRP製のフロントグリルに薄めのブラック仕上げのスパッタリングメッキをした例

ですが、写真で見るとあまり気になりませんがこれだけ大きな面積のものになりますと

どうしても濃さのムラが生じます。

 

またカラー仕上の場合、複数のパーツを同じ色、同じ濃さにしたい場合は同時発注で

お願いします。

たとえば、事故などで片方を壊してしまい、後から1個のみを同じカラーのメッキに

したい等の場合、どんなに色合わせや濃さの合わせをしても完全に同じ色にはできません。

つまり、カラー仕上げはロットごとに微妙に色調、濃さが変わってしまうということです。

 

●色替えについて

色替えはスパッタリングメッキをしないでクロームメッキの反射を利用して上に直接カラー

クリアを塗ることで手軽にカラーメッキ仕上げにするものですが、手軽にできる反面、

いくつか留意事項があります。

まず、仕上がりの色調、濃さについてですが、色替えの場合はクロームの反射面を利用する

関係で、同じカラー仕上げであってもスパッタリングメッキの場合よりも若干、暗く、彩度

の落ちた仕上がりとなります。

これは、クロームメッキの反射のほうがスパッタリングよりも若干、暗いためです。

とくに最近は環境対策などから昔ながらの6価クロームではなく3価クロームによるクローム

メッキが主流になりつつありますが、この3価クロームというのは6価クロームよりさらに

暗いメッキですので、上記で説明しました彩度や反射の暗さの面で劣ることがあります。

↑色替えによりゴールド化したエンブレム。 スパッタリングのゴールド仕上げよりも

若干、鮮やかさに欠けるのと、若干、暗い感じの仕上がりになります。

しかし、言い方を変えると色替えは「派手すぎず、落ちついた感じの仕上がり」になる

とも言えます。

↑これは色替え黒の例です。 通常のスパッタリングメッキの黒より濃いめになります。

↑これは色替えブルー(濃いめ)の例です。 光沢カラーアルマイトに近い印象です。

 

色替えのもうひとつの留意事項は「弾き」についてです。 多くの場合はまず問題はない

のですが、製品によってはクロームメッキ面に微細なピンホールがある(目には見えない

レベルですが)ことがあり、これがあるとその部分のカラーを弾いてしまい、そこだけ

ポツンと点のように色がつかないことがあります。 これについては素地に起因するもの

ですので対処に限界がありますのでご了承ください。

またクロームメッキというのはそれ自体が塗装などの密着が悪い表面特性を持っています

ので、どうしてもカラーコートの密着についてはやや劣ることがあります。

 

↓メッキ、塗装のサンプル写真のページです。 仕上がりの参考になれば幸いです。

(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)

(その8)(その9)(その10)(その11)(その12)(その13)(その14)

(その15)

 

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