●ヘルメットのメッキついての注意事項

●当方では各種ヘルメットのメッキ(スパッタリングメッキ)をおこなっていますが、

ヘルメットのメッキは意外と制約が多く、また、状態によっては仕上がりに問題の出る

場合もあるため、それについてご説明いたします。

まずはスパッタリングメッキの基本的な特性を理解していただくため以下のページを

お読みください。 →スパッタリングメッキについての注意事項

 

●メッキ可能なもの

基本的には内装のまったくついていない帽体のみの状態が望ましいです。

もっとも多いのはオートバイ用ですが、クルマ用、自転車用、工事用ヘルメットも可能です。

↑バイク用ヘルメットへのスパッタリングメッキ例

このように帽体のみの状態がもっとも問題が起きにくいです。 なお、アゴひもは

ついたままでもかまいません。 というか、アゴひもはむしろそこをメッキ処理する

際に吊りとして使用するのでついていたほうが作業はやりやすいです。

 

●内装つきの場合の問題点

本音を言わせてもらうとできれば内装(発泡スチロールやクッション)がついたヘルメット

はトラブルが多いためメッキをおこないたくないというのが本当のところです。 ですが、

内装(発泡スチロールやスポンジ等)がついていてもメッキできないことはありません。

ただ、以下のようないくつか問題が生じる可能性があることをご了承のうえでお願いいます。

まず、もっとも多い問題はメッキの変色です。 内装の発泡スチロール等から発生する

ガスが開口部から吹き出してこれがメッキを焼けたように変色させてしまうのです。

↑これはヘルメットではありませんが、現象としてはこれと同様な感じになります。

ヘルメットに空いた穴部などの周辺がこのように変色することがあります。

また、開口部にあるゴムのトリムをマスキングした際にもマスキングテープの縁が

このように若干の変色することがありますのでご了承ください。

また、マスキングテープがメッキ処理中に浮いてしまうなどの理由でどうしても僅かな

マスク漏れが発生することがありますので、この点もご了承ください。

ただ、穴の周囲の変色は、その上からダクトなどのパーツをつけてしまえばたいてい

は隠れてしまうと思います。

↑これはとくに酷い焼け色の例です。 最悪はこのようにメット全体が焼けたような色に

なってしまうことがあります。 ですので、できるだけ内装つきのヘルメットは避けたい

というのが本音です。 もちろん、ここまで酷い変色の場合は再度メッキのやり直しを

することでかなり改善はしますが、それでも100%変色がなくなるわけではありません。

ですので、内装つきヘルメットのメッキ変色については程度の差こそあれ避けられない

ものであるということを必ずご了承ください。 とくにダクト穴など開口部の多いもの

ほど変色が激しくなる傾向があります。

 

●次の問題点として、内装が溶けてしまうという現象が稀に発生します。

↑このように内装のスポンジの一部が溶けて穴が空いてしまうことが稀に起きます。

これらの現象は当方では対処のしようがないため、もし内装付きのままメッキをかけて

これらの現象がおきてもノークレームであることが前提となりますので、発注の際には

よくご検討ください。

 

↑内装やフチゴムのついたままでメッキする場合はこのようにマスキングしてから

メッキいたします。 頭頂部にあるダクト用の穴もダクトで隠れてしまう穴については

できるかぎりマスキングテープで塞ぎます。

 

●素材について

ヘルメットは基本的にFRP製ですので、前述したスパッタリングメッキについての注意事項

のページにも記載してありますように、FRP特有の不具合(気泡の発生など)がおきること

がありますので、それについてはご理解をお願いします。

また、メッキする素地の色については黒や白の単色がもっとも適しています。 塗り分けや

柄のあるものの場合、そのままメッキするとメッキを透かしてその柄が見えてしまうことが

ありますので、そういった場合はメッキ前に下地塗装するなどの前処理が必要になります。

なお、塗装ではなくゲルコート仕上げの場合は必ずウレタン塗料による下地塗装が必要に

なりますので、それをおこなったうえでスパッタリングメッキをします。

 

●形状について

スパッタリングメッキは基本的に1方向からかけるメッキですので、裏側にまわり込んだ

形状の部分にはメッキがつかないか、メッキが荒れる(ザラつく)ことがあります。

↑たとえばこのような形状のヘルメットの場合、赤枠で囲んだ部分にはメッキは綺麗に

つかないため、この部分にはメッキの艶が出なかったり、ザラザラに荒れたりすること

がありますのでご了承ください。

 

●デザインペイント(上塗り)について

当方でメッキした後にお客様のほうで上からペイントをするケースも多いと思います。

その場合ですが、塗料は2液ウレタン塗料を使用して、乾燥(硬化)は常温でお願いします。

ラッカー塗料などの使用はシワや割れの原因になりますし、高温(40度以上)での硬化は

メッキの艶退けや浮き、シワの原因になりますので避けてください。

 

●自転車用ヘルメットのメッキについて

自転車用(ロードバイク、クロスバイク、子供用など)のヘルメットもメッキは可能ですが、

オートバイ用以上に特殊な構造のため、仕上がりに少々問題が残ることがありますので、ご了承

のうえでお願いいたします。

↑自転車用ヘルメットのスパッタリングメッキ例。

自転車用ヘルメットはクッション材である発泡スチロールがシェルと接着されていて分離できませんし、

複雑な形状でマスキングも困難なため、基本的にこのようにまるごとメッキをかけます。

もし、発泡スチロールの部分はメッキにしたくないという場合は、当方でメッキしたあとにお客様の

ほうで発泡スチロールを侵さない水性塗料、アクリル塗料などで筆塗りしてください。

 

 

●金額について

最後に金額ですが、ベースが新品で、白や黒などの単色仕上げのものでそのままメッキできる

状態のものの場合で、半帽タイプで20000円程度、ジェットやフルフェイスで25000円程度が

基準になります。 自転車用が15000円から20000円ほどになります。

ただし、内装つきのものなどマスキングが必要なものなどはこれに5000円から10000円ほど

加算になります。

また、ベースが単色でない柄物の場合や、中古で傷がついていたりする場合は下地研磨や塗装が

別途必要になりますので、この場合は別途8000円〜10000円程度の追加になります。

その他の付属品・小パーツ(エアダクトやサイドプレートなど)がある場合は別途かかります。

たとえば、小さなダクトで1個2000円程度、サイドプレートで1個3000円程度、スポイラー

や大きめのエアダクトなどで1個3000円から5000円程度などです。

 

●以上ですが、より詳しい説明はメール等でのお問い合わせの際に追加でご説明いたします。

お問い合わせ、ご発注は以下のメールアドレスおよび問い合わせフォーム、携帯電話にて。

→メインのメールアドレス SASAMIC43@aol.com

→サブのメールアドレス FZB04140@nifty.ne.jp

→webブラウザからの問い合わせフォーム

→携帯電話 090-1531-3609

 

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