●チタン製品についてのひとこと

●以前にも「チタン材についてのひとこと」を書いたことがあるのですが、あれから少し経って

さらに最近チタンでできた製品が目立つようになってきました。

で、一般の方はチタンと聞くと「軽くて強くて硬い、戦闘機や人工衛星、軍用兵器につかわれる

高級な材料」というイメージが強く、またメーカー側もそれを宣伝材料に使っています。

(ここでいうチタンとは主にTi-6Al-4V等の高力チタンを指します。 医療関係や化学実験に

使われる純チタンに近いものは機械材料として使うのは強度的に弱いため装飾品程度にしか使

いません)

●ですが、こういった宣伝を鵜呑みにするのは危険です。 チタンは万能な材料ではありません。

前にも書きましたが、ストレスに対して弱い性質がありますので、とくにボルト等に使うとき

には定期的な交換や締め付けトルクの厳重な管理等をしないと思わぬ破損をすることがあります。

ホイールナットならまだいいのですが、例えばホイールのハブボルトや、バイクのアクスル

シャフト等に使うことはお薦めできません。

もちろん、こうしたチタンの特性を理解していただき、それを了承した上での話であれば私の

ほうでも使用目的は問わず製作はいたします。

●結局、単なる引張り強さや降伏点の数値、伸び率や硬さなんかよりも、長期に渡って高い応力

を受け続けたときの疲労破壊に対しての安全性を第一に考えなければ一般公道で使われるクルマ

のパーツとしては失格です。 レーシングカーとは違いますので。

●私はチタンボルトやチタン製のパーツが意外に簡単に破損することを知っていますし、何回か

目撃もしています。 えてしてチタンと言うのは高強度材なために高い応力のかかる部品に

使われることが多いのですが、こうした矛盾もあることも知っておいて損はないと思います。

これはレース関係でチタンを実際に使用している方ならおそらく身をもって経験されている方も

多いと思います。

また、チタンは磨耗にはあまり強くなく、またカジリやすいために慴動部分に使用する時には

特別な対策が必要となります。 とくにチタン対チタンの擦れ合いは最悪です。

また、これに関連してですが、最近はゴールド色をしたチタン系のコーティングも多く見受け

られます。 これらのコーティングは表面硬さが非常に硬いのが謳い文句ですが、硬さがいくら

硬くても摩擦抵抗が大きければ話になりません。 私の知る限りではチタンコーティングよりも

はるかに通常の硬質クロームメッキのほうが摩擦は小さいです。

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