●各表面処理についての簡単な説明です。(2002/3/21更新)

※各処理は基本的には( )内の材質に適用できるという意味です。

●装飾クロームメッキ(鉄、鋼系金属/アルミ/銅系合金/ステンレス/樹脂)

一般的な光沢の綺麗な銀色のメッキです。 通常は下地メッキに銅メッキ、ニッケルメッキをして

密着を良くしてから、最上層にクロームメッキをかけます。

樹脂等、材質によってクロームメッキが高価になる場合は代用としてスパッタリングメッキします。

これは見た目の仕上がりはクロームとほぼ同じですが、メッキ後、表面にトップコート(ウレタン

クリアーによる焼き付け表面コートです)をして光沢、耐久性、耐候性を出します。

このコートにクリアーカラーを使用することによりゴールド、レッド、ブルー等、お好みの色調を

注文時に指定することもでき、こうすると金メッキやカラーアルマイトのような仕上がりになります。

また、ご希望により艶消し仕上げも可能です。

なお、市販車のライトのリフレクターはほぼ100%このスパッタリングによりメッキされております。

これは、スパッタリングのほうがクロームよりも光の反射率が高いためです。

ただし樹脂部品のスパッタリングについてはご留意いただきたい点があります。 →詳しくはこちら。

↓Z32型フェアレディZのヘッドライトエクステンションをスパッタリングメッキした例です。

●硬質クロームメッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金)

仕上がりは装飾クロームと変わらないのですが、こちらは主に耐摩耗性、摩擦抵抗の低下を目的とした

メッキです。とにかく表面が硬く、摩擦抵抗が少ないので摩擦する部分に適しています。

ただし、下地に銅やニッケルをメッキせず母材に直にクロームメッキをするため、光沢は下地の仕上

がりに左右されます。 下地の状態で鏡面にしておかないと綺麗にならないという欠点があります。

ですので、多くの場合は装飾クロームメッキよりも見た目の仕上がりは劣るとお考えください。

機械部品にも多用されています。 また、摩擦抵抗の少なさはチタンよりもクロームのほうが優秀です。

●黒色クロームメッキ(鉄、鋼系金属/アルミ/銅系合金/ステンレス/樹脂)

上記のクロームメッキの表面を化成処理により黒くします。色調や光沢は電着条件によっても微妙に

変わってきます。 黒クロームはそのままでは表面は艶消しとなりますので、クロームメッキのような

光沢を出すためにはスパッタリング同様、表面にクリアーやブラックスモークのコーティングを施し、

耐候性、耐久性を増すと同時に、光沢仕上をします。  また、樹脂の場合は基本的にはできないの

ですが、無電解ニッケルの後に処理することで可能な場合もありますので、ご相談の上で。

ただし、黒クロームメッキは耐摩耗性や耐熱性など、耐久性はあまりありませんので、正直なところ

あまりお薦めはできません。

↓BMWのフロントグリルを黒色クロームメッキ仕上げした例です。(材質:ABS樹脂)

●金メッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金/アルミ/樹脂)

当方でおこなう金メッキは基本的に24K金メッキです。 エンブレム等、比較的小物の装飾部品に

用いることが多いです。 金メッキも樹脂等におこなう場合は、クロームメッキの場合と同様、

スパッタリングによって金色メッキで代用できます。

なお樹脂部品でも、自動車エンブレム等、もともとクロームメッキが施されている品物の場合は、

表面のクロームを剥離して金メッキにかけ直すことで24K金メッキ仕上げが可能です。

●ニッケルメッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金/アルミ)

表面は銀色〜薄い金色を帯びた半光沢のメッキです。 クロームメッキよりも密着がよく美観と防錆

を兼ねたものです。 クロームだとギラギラしすぎて嫌…なんて場合にはいいかもしれません。

ただし、耐候性や耐腐蝕性はクロームには劣ります。

また、これにもクロームメッキ同様「黒色ニッケルメッキ」があります。

●カニゼンメッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金/アルミ/樹脂)

無電解ニッケルメッキのことです。 カニゼンという呼び名は商標です。

上記ニッケルメッキと同様な仕上がりなのですが、メッキ厚が均一で複雑な形状の細部にもしっかり

付着することから、特に精密機械の部品に使われます。

また、樹脂等の電気の不導体にクロームメッキをしたい場合などの下地メッキとして使われます。

メッキとしては比較的高価なメッキです。

●亜鉛メッキ(鉄、鋼系金属)

ごく一般的なボルト、ナット等のメッキです。 よく見かける銀色、薄い金色〜虹色っぽいメッキ

がこれで、その他にも濃い緑色、黒もあります。  量産に向いており、数ものの場合、安価です。

通常は亜鉛メッキそのものの耐久性をあげるために、メッキ後「有色クロメート処理」というものを

かけます。 ボルト、ナット等のいろいろな色はこのクロメート処理の色によるものです。

ただし基本的に量産向けのメッキなため、単品や少量の場合は割高になります。

●真鍮(しんちゅう)メッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金/アルミ)

これは真鍮、いわゆる黄銅をメッキするもので多くの場合は金メッキの代用として使用されるメッキ

で、金色に近いのですが金メッキよりは黄色が強い色調になります。

●アルマイト(アルミ/アルミ合金)

アルミに於いてはごく一般的な表面処理で、正確には「陽極酸化処理」といいます。表面に酸化皮膜

を形成することにより対酸化性をあげるとともに、表面を硬くします。

また「カラーアルマイト」というのはこの皮膜に着色したもので、当方でも「白、黒、赤、青、金…」

等を受け付けています。

ただしカラーの場合、ロット毎やアルミの材質、製法によって色調や光沢にバラツキが出ること、

経時劣化や直射日光、熱によって退色がありますことをご了承ください。 アルマイト後、表面に

クリアーコートを施すことで光沢と耐久性、耐候性が飛躍的に向上します。

なお、アルミ鋳物やアルミダイキャストなどの製品につきましては、アルマイトの光沢や色にムラ

が生じるため基本的に綺麗に仕上りません。 アルマイトの仕上がりは素材に大きく影響を受けます。

●アロジン処理(アルミ)

これはアルマイトとは違い、表面硬化はしないで、単に酸化を防ぐためだけのものです。 仕上がりは

上記の亜鉛メッキのクロメートと同様、薄い金色〜虹色のようになります。

●硬質アルマイト「ハーダーマイト」(アルミ/アルミ合金)

アルマイトの表面硬度をさらに上げたもので、非常に硬い皮膜をアルミ表面上に生成します。

それなりに高価な処理ですが、耐摩耗性を向上させるためには非常に効果的です。

●タフトライド処理(鉄、鋼系金属)

鉄鋼の表面に窒化皮膜を生成し、非常に硬く、摩擦抵抗が低く、耐疲労性を向上させる熱処理です。

処理温度は約570°Cで、表面は灰色になります。 クランクシャフトやコンロッド、カムシャフト等

強度、耐久性の求められる品物の最終処理として有効で、特に当方ではこれにベストマッチな材質と

の組み合わせには自信があります。 基本的には寸法変化は生じません(0.01mm程度)が、反り、

曲がりなどは生じることがあります。

 

●またその他にも、クロームメッキ、硬質クロームメッキ、スパッタリングメッキ、黒クロームメッキ、

ニッケルメッキ、カニゼンメッキ、亜鉛メッキ(ユニクロ/各色クロメート)、金メッキ、真鍮メッキ、

カラーアルマイト、白/黒アルマイト、硬質アルマイト(ハーダーマイト)、タフトライド処理、

粉体塗装 等、各種表面処理、表面硬化処理も受け付けております。

ただし、品物により可能な処理、不可能な処理、あるいは問題のあるものなど様々ですので、まずは

御相談ください。

 

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