●各表面処理についての簡単な説明です。(2011/12/1更新)

※各処理は基本的には( )内の材質に適用できるという意味です。

●装飾クロームメッキ(鉄、鋼系金属/アルミ/銅系合金/ステンレス/樹脂)

一般的な光沢の綺麗な銀色のメッキです。 通常は下地バフをかけ、下地メッキに銅メッキ、

ニッケルメッキをかけてから、最上層にクロームメッキをかけます。

ただ、仕上がり(メッキのつきまわり)は形状などに左右される性質があります。

→クロームメッキについての詳細と注意事項についてはこちら。

●スパッタリングメッキ(主にプラスチック、FRP等)

樹脂等、材質によっては代替クロームメッキとしてスパッタリングメッキをします。

これは見た目の仕上がりはクロームメッキとほぼ同じですが、メッキ後、表面にトップコート

(ウレタンクリアーによる表面コートです)をして光沢、耐久性、耐候性を出します。

このコートにクリアーカラーを使用することによりゴールド、レッド、ブルー等、お好みの色調を

注文時に指定することもでき、こうすると金メッキやカラーアルマイトのような仕上がりになります。

また、ご希望により艶消し仕上げも可能です。

→スパッタリングメッキについて詳しくはこちら。

なお、市販車のライトのリフレクターはほぼ100%このスパッタリングによりメッキされております。

これは、スパッタリングのほうがクロームよりも光の反射率が高いためです。

→ライトリフレクターのメッキについて詳しくはこちら。

↓Z32型フェアレディZのヘッドライトエクステンションをスパッタリングメッキした例です。

●硬質クロームメッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金)

仕上がりは装飾クロームと大きくは変わらないのですが、こちらは主に耐摩耗性、摩擦抵抗の低下

を目的としたメッキです。とにかく表面が硬く摩擦抵抗が少ないので摩擦する部分に適しています。

ただし、下地に銅やニッケルをメッキせず母材に直にクロームメッキをするため、光沢は下地の仕上

がりに左右されます。 下地の状態で鏡面にしておかないと綺麗にならないという欠点があります。

また、凹部など、細部にはメッキがつきにくい性質があります。

ですので、多くの場合は装飾クロームメッキよりも見た目の仕上がりは劣るとお考えください。

主に外観メッキというよりも機械部品の摺動面などの機能部分に多用されています。

●黒色クロームメッキ(鉄、鋼系金属/アルミ/銅系合金/ステンレス/樹脂)

上記のクロームメッキの表面を化成処理により黒くします。色調や光沢は条件によっても微妙に

変わってきます。 当方の黒クロームはそのままでは表面は艶消しとなりますので、光沢を出す

ためにはスパッタリングメッキ同様、表面にクリアーやブラックスモークのコーティングを施し、

耐候性、耐久性を増すと同時に、光沢仕上をします。  また、樹脂の場合は基本的にはできない

のですが、下地に無電解ニッケルメッキがしてあれば処理が可能な場合もあります。

ただし、当方の黒クロームメッキは本来は車両用途ではないため耐摩耗性や耐熱性など、耐久性

はあまりありませんので、正直なところあまりお薦めはできません。

→黒(ブラック)クロームメッキについての詳細と注意事項についてはこちら。

※なお、代用としてスパッタリングメッキの非常に濃いブラック仕上げをすることで

黒クロームメッキに近い外観を出すことが可能です。 →サンプル写真例はこちら。

↓BMWのフロントグリル枠を黒クロームメッキ仕上げした例です。(材質:ABS樹脂)

●金メッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金/ステンレス/アルミ/樹脂)

当方でおこなう金メッキは基本的に24K金メッキです。 エンブレム等、比較的小物の装飾部品に

用いることが多いです。

↑24K純金メッキの例です。

なお樹脂部品でも、自動車エンブレム等、もともとクロームメッキが施されている品物の場合は、

表面のクロームを剥離して金メッキにかけ直すことで24K金メッキが可能な場合もあります。

なお、金メッキも樹脂等におこなう場合は、クロームメッキの場合と同様、スパッタリングメッキ

による金色(ゴールド)仕上げで代用できます。こちらのほうが手軽で安価にゴールド化できます。

↑スパッタリングメッキによる金色(ゴールド)仕上げの例です。

●ニッケルメッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金/ステンレス/アルミ)

表面は銀色〜薄い金色を帯びた光沢〜半光沢のメッキです。 クロームメッキよりも密着がよく

美観と防錆を兼ねたものです。 クロームだとギラギラしすぎて嫌…なんて場合にはいいかも

しれません。 ただし、耐候性や耐腐蝕性はクロームには劣ります。

また、これもクロームメッキ同様「黒色ニッケルメッキ」がありますが、当方でおこなう黒ニッケル

はあまり綺麗な黒でないうえに、ムラが出ますので美観は良くありません。

●カニゼンメッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金/アルミ/樹脂)

無電解ニッケルメッキのことです。 カニゼンという呼び名は商標です。

上記ニッケルメッキと同様な仕上がりなのですが、メッキ厚が均一で複雑な形状の細部にもしっかり

付着することから、特に精密機械の部品に使われます。

また、樹脂等の電気の不導体にクロームメッキをしたい場合などの下地メッキとして使われます。

メッキとしては比較的高価なメッキです。

↑無電解ニッケルメッキ(カニゼンメッキ)の例。

●亜鉛メッキ(鉄、鋼系金属 ※ステンレス不可)

ごく一般的なボルト、ナット等のメッキです。 よく見かける銀色、薄い金色〜虹色っぽいメッキ

がこれで、その他にも濃い緑色、黒もあります。 量産に向いており、数ものの場合は安価です。

通常は亜鉛メッキそのものの耐久性をあげるために、メッキ後「クロメート処理」というものを

かけます。 ボルト、ナット等のいろいろな色はこのクロメート処理の色によるものです。

一般的に銀色のものをユニクロメッキ、その他の色をクロメートと呼んでいることが多いです。

ただし基本的に量産向けのメッキなため、単品や少量の場合は割高になります。

↑亜鉛メッキ(クロメート)の例。

●真鍮(しんちゅう)メッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金/ステンレス/アルミ)

これは真鍮(しんちゅう)、いわゆる黄銅をメッキするもので、多くの場合は室内装飾品への

金メッキの代用として使用されるメッキです。 金色に近いのですが、金メッキよりは黄色味が

強い色調になります。

なお、そのままでは酸化して黒ずんでくるため、通常はメッキ後にクリアーコートします。

●ブロンズメッキ(鉄、鋼系金属/銅系合金/ステンレス/アルミ)

これはブロンズ、いわゆる青銅をメッキするもので、これも多くの場合は室内、室外の装飾品

用途です。 通常はヘアライン仕上げをし、わざとムラを出すことでアンティークな雰囲気を

かもし出す仕上がりにします。 ですので、1点1点、微妙に仕上がりが異なります。

なお、これもそのままでは酸化して黒ずんでくるため、通常はメッキ後にクリアーコートします。

↑ブロンズメッキの例。

●黒染め[四三酸化鉄皮膜](鉄、鋼系金属 ※ステンレスは別途方法で黒色化します)

鉄の表面に酸化皮膜である「黒さび」を発生させて耐腐食性を向上させると共に、黒くする

ことで美観を与える処理です。 一般的な機械部品や高力ボルト等でよくみられます。

処理後には防錆油を塗布、含浸させますが、メッキ等に比べると防錆力は落ちます。

→黒染めについて詳しくはこちら。

↑黒染めの例。

●アルマイト(アルミ/アルミ合金)

アルミに於いてはごく一般的な表面処理で、正しくは「陽極酸化処理」といいます。表面に酸化皮膜

を形成することにより対腐蝕性を向上させるとともに、表面を硬くします。

また「カラーアルマイト」というのはこの皮膜に着色(正しくは染色)したもので、当方では

「白(自然色)、黒、赤、青、金…」等を受け付けています。

→アルマイト、カラーアルマイト等の詳細についてはこちら。

●アロジン処理(アルミ)

これはアルマイトとは違い、表面硬化はしないで、単に酸化を防ぐためだけのものです。

仕上がりは上記の亜鉛メッキのクロメートと同様、薄い金色〜虹色のようになります。

※申し訳ありませんが、現在当方ではアロジン処理は受け付け停止中です。

●超硬質アルマイト「スーパーハードアルマイト」(アルミ/アルミ合金)

通常の硬質アルマイトの表面硬度をさらに上げたもので、非常に硬い皮膜をアルミ表面上に生成します。

それなりに高価な処理ですが、耐摩耗性を向上させるためには非常に効果的です。

→スーパーハードアルマイトの詳細についてはこちら。

●タフトライド処理(鉄、鋼系金属、ステンレス)

鉄鋼の表面に窒化皮膜を生成し、非常に硬く、摩擦抵抗が低く、耐疲労性を向上させる熱処理です。

処理温度は約570°Cで表面は灰色になります。 クランクシャフトやコンロッド、カムシャフト等

強度、耐久性、耐摩耗性の求められる品物の最終処理として有効です。

また、摩耗や摺動はしなくても、くり返し応力のかかる強度部品に施すことで耐疲労破壊性能を

上げることができます。 なお、このタフトライドにクロームメッキ以上の耐蝕性(防錆)を付加

した「タフトライドSQ」という処理も可能です。これは表面が黒色になります。

なおタフトライド処理によって大きな寸法変化は生じません(0.01mm程度)が、残留応力が内部

にある場合は反り、曲がりなどが生じることがあります。

→タフトライド、タフトライドSQの詳細についてはこちら。

↑ホイールハブにタフトライドを施した例。

↑サスペンション部品にタフトライドSQを施した例。

●粉体塗装、結晶塗装(鉄、鋼系金属、アルミ、ステンレス)

鉄、アルミなどの金属素材のみに適用できる塗装です。 粉体塗装(パウダーコート)は

シンナーなどの溶剤を用いずにコーティングする塗装方法で、塗膜の厚さや柔軟性に特長が

あります。 結晶塗装(リンクル塗装)はチヂミ塗装とも呼ばれ、表面に細かいシワを残す

仕上げの塗装です。

→粉体塗装、結晶塗装の詳細についてはこちら。

↑粉体塗装の例。

 

●要約しますと、クロームメッキ、硬質クロームメッキ、スパッタリングメッキ、黒クロームメッキ、

ニッケルメッキ、カニゼンメッキ(無電解ニッケルメッキ)、亜鉛メッキ(ユニクロ/各色クロメート)、

金メッキ、真鍮メッキ、ブロンズメッキ、白/黒アルマイト、カラーアルマイト、タフトライド処理、

超硬質アルマイト(スーパーハードアルマイト)、粉体塗装、黒染め(四三酸化鉄皮膜)…等、

各種表面処理、表面硬化処理も受け付けております。

ただし、品物により可能な処理、不可能な処理、あるいは問題のあるものなど様々ですので、まずは

御相談ください。

 

メッキ受け付けページに戻る

トップに戻る | 製作加工可能材質 | ひとこと | 今までの実績 | お支払いとか

広告 [PR] カード  資格 転職 スキルアップ 無料レンタルサーバー