
●ホイールへのメッキの仕上がりについて

↑BBS LMへのスパッタリング例
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●ホイールへのメッキ加工には、通常のクロームメッキによるものと、スパッタリングによるもの
と2種類があります。 この中で最近主流を占めるのがスパッタリングです。
その大きな理由は比較的価格が安いことです。 クロームメッキの場合は工程として、まず元々の
塗装やアルマイトを剥がし、表面を研磨、バフによって磨き、それからメッキという工程をとるため
とくにメッキ前の下地加工に非常に手間と時間がかかります。
それに対してスパッタリングは基本的にお預かりいたしましたホイールの表面からそのままメッキ
できます。これが低価格にできる理由であります。
市販のスパッタリングホイールを見ていただいてもわかりますが、パッと見ではクロームメッキと
遜色ない仕上がりが得られます。 が、スパッタリングならではの留意点もありますので、下記の
説明についてよろしくご理解のほどをお願いいたします。
●ホイールへのメッキ、とくにスパッタリングの仕上がり(光沢の具合、鏡面になるかどうか等)
についてのお問い合わせを多くいただきます。
スパッタリングの工程は(1)ベースコートと呼ばれる専用のプライマー、(2)真空中でのアルミの蒸着、
(3)表面を保護し光沢を出すためのウレタンクリアーコートによって構成されています。
このうち、ベースコート塗布と最後のウレタンコートは通常の塗装とほぼ同じ工程でおこなわれます。
ですので表面の性状としましてはクロームメッキのようなガラスのような面とはちょっと違い、クルマ
の塗装面と同じような感じで、非常に細かい波のある光沢(ゆず肌)仕上げとなります。
これは曲面ではあまり気にならないのですが、面積の大きい平面で多少気になる場合があります。
また、リムの深いホイールの場合、奥行きの部分などはゆず肌や多少のザラつき感が出やすくなります。
●また、ホイール本体の表面状態によっても仕上がりの程度は左右されます。
と、いいますのもスパッタリングの場合は基本的に現状のホイールの表面にそのままメッキを
かけますので、もともとのホイールが光沢〜半光沢仕上がりの場合は市販のメッキホイールと同等
の平滑な仕上がりが得られます。 もし、表面が鋳物肌等の砂目や艶消しでザラザラのホイールに
平滑な光沢を出したい場合は、まず一度、粉体焼きつけによる下地塗装によってザラザラを埋めると
同時に光沢を出し(この時点で同時に細かい傷も埋められます)それからスパッタリングメッキを
かけると非常に綺麗になります。 とくに中古で表面が荒れたホイールの場合は効果的です。
この下地処理は6000円/本(4輪ホイールの場合)〜10000円/本(2輪ホイールの場合)程度の追加で
受け付けいたします。
●また、スパッタリングによりホイールの重量がどのくらい増加するかというお問い合わせも
いくつかいただいておりますが、ホイールのデザインやサイズによるものの、だいたい100gから
大きくても200g以内とお考え下さい。
●また、スパッタリングの表面の耐久性、耐候性ですが、メッキ後にウレタン系クリアーの
コーティングをおこなっていますので、基本的に塗装面と同等とお考えください。
●スパッタリング可能サイズについて
現状では20インチまで可能です。 ただし、20インチ以下の場合でも、リム幅によっては不可能
な場合があります。 現状では11Jあたりまでは可能ですが、たとえば13Jとかになると18インチ
でも不可能になります。
このへんはリム幅含めて微妙なので、可能かどうかギリギリくらいの場合はご相談ください。
なお、電解クロームメッキの場合はホイールのサイズに制限はありません。
なお、当方で処理可能なのは、クロームメッキは1ピースホイールのみとなります。
スパッタリングメッキの場合は2ピース、3ピースでも可能は可能ですが、その場合はとくに新品
ホイールでお願いしたいと思います。 上記写真のBBS-LMは新品にメッキしたものです。
中古2ピース、3ピースホイールの場合は、その組み合わせ部分の微妙な隙間からの汚れや油脂分
の吹き出しが起こることがあり、これが部分的にメッキ仕上がりを悪化させることがあります。
細かいことは気にしないという場合は構わないのですが、こうした理由によるクレームは対処でき
ませんのでご了承ください。
また、腐蝕などが激しいホイールも同様に吹き出しや気泡の発生することがあります。
具体例1

↑このようにもともと光沢が出ている塗装ホイールの場合は

↑このように、市販のスパッタリングホイールと同等の光沢仕上がりが得られます。
※バイクホイールへのスパッタリングの際の注意事項
一部のバイクホイールのメッキの仕上がりについてですが、バイクのホイールの場合は両面作業するために、
4輪のホイールとは作業の方法がやや異なるのですが、そのために全てではないのですが、稀にどうしても
仕上がり面の平滑さの良好なところとやや荒れたようなところとのムラが出てしまう場合があります。
これはメッキの際の粒子が裏側に周りこんでしまう現象によるものです。 綺麗なところはクルマのボディ
の塗装面のような光沢が出るのですが、そうでないところはやや梨地っぽく、ミカン肌のようなツブツブ感
が残ってしまうのです。 これの発生の程度はそのホイールのデザインに左右されるのですが、とくに深リム
のホイールに発生しやすい傾向があります。
バイクホイールのスパッタリングの場合のこの問題は、気にされる方とそうでない方の個人差が大きく、
当方でも理解していただくのに苦労するところでもあります。
このへんは日々改善するように努力しており、可能な限り綺麗になるようにはいたしますが、技術的な限界
でもありますので何卒ご了承ください。
具体例2

↑このようにもともとが砂肌(鍛造肌/鋳物肌)のホイールの場合は

↑そのままスパッタリングすると、このようにその肌を残したまま光沢仕上がりになります。
このようなザラザラの砂肌を埋めて平滑な面にするためには、メッキ前に粉体塗装による
専用の下地コーティングをします。 これはホイール1本あたり、約6000円(4輪ホイールの
場合)から10000円(2輪ホイールの場合)の加算になります。
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