●ライトリフレクター(反射板)のメッキ(再メッキ)の注意事項と金額、納期について

 

●当方ではライトリフレクターのメッキ加工をおこなっておりますが、再メッキの理由の多くは

リフレクターが古くなってライトの反射が悪くなり、車検に必要な光量が確保できなくなって

きたというものです。 つまり、美観目的ではなく、機能目的がほとんどです。

しかし、ここのところメッキの理由で多いものに「リフレクターが曇ってきたのでライトユニット

を分解して市販のメッキクリーナーやアルコールで拭いたり磨いたりしたら剥げてしまった」と

いうのがあります。 これには注意が必要です。

純正ライトのメッキも当方でおこなうメッキもメッキの種類は同じスパッタリングメッキの類

なのですが(もちろん設備などに違いはありますが、基本工程は同じです)、このライトに

用いられるメッキは外装部品用のメッキとは異なり、非常に扱いがデリケートなメッキです。

 

とくに純正ライトリフレクターは反射効率を優先するため、通常はメッキ後に処理するトップ

コート(クリアーコート)をしていない、メッキの金属(通常はアルミ)地のままで仕上げて

あるものが多いので、極端な話、ウェスで拭いただけでもメッキが取れてしまいます。

これはライトユニットというのは基本的に2度と分解しない、つまり人の指に触れないことを

前提に製造されているためです。

このメッキ層そのものはアルミの金属層で、1/1000mm以下の厚みしかない、非常に薄いもの

ですので、クリーナーやコンパウンドなどで磨いたらひとたまりもなく取れてしまいます。

ですので、反射面が曇ったからといって、安易に磨いてしまうとあっと言う間にメッキが取れて

しまいますし、指で直接触ってそのままにしておくと、油脂分が付着してそれがメッキ層を酸化

させて腐蝕させてしまいますので、ご自身で分解、清掃などをする際には気をつけてください。

※なお、当方でおこなうメッキは純正部品と異なり、メッキ後にトップコートをかけますので

基本的には触ったり拭いたりしても大丈夫ですが、それでもコンパウンドでゴシゴシ磨くような

ことは避けてください。

ライトリフレクターのメッキは一見するとクロームメッキのように見える方もいるかと思いますが

純正品、社外品ともに反射板は通常はクロームメッキではなく、メッキ金属にアルミニウムを使用

したスパッタリングメッキ等が使用されます。 これはクロームよりもアルミのほうが光の反射に

優れているため、少しでも反射効率を良くしたいためです。

たとえば、アルミをバフ掛けしたものとクロームメッキのものを比べていただくとわかりやすいの

ですが、アルミのほうがクロームよりも「白っぽく、明るい」感じがすると思います。

これはアルミという金属は他の金属よりも明るく光を反射させることができるからで、このような

ことからヘッドライトをはじめランプ類のリフレクターはスパッタリングメッキが使用されるのです。

(ご注意)

一部のメッキ業者で金属製のライトリフレクターの再メッキをクロームメッキでおこなっている

ことがあるようですが、上記のようにクロームメッキでは反射が暗いため、光量が確保できずに

車検に通らないことがあります。 リフレクターのメッキは反射金属にアルミを使用したスパッタ

リングメッキの類でおこなう必要があります。 ご注意ください。


●なお、ライトリフレクターではなく、ライトエクステンション(ライトインナー)については

ほとんどの場合はクリアーコートしてあるので、これは多少拭くくらいならばまず剥げることは

ありませんが、これもメーカーによって処理が異なりますので同じように注意が必要です。

↑ライトエクステンション(ライトインナー)の例

●ちなみに、トヨタ車に最近多い薄いグリーンに見えるライトはこのエクステンションが薄く

着色されているためで、ライト全体にうっすらとカラーがついているように見えるのです。

ホンダのオデッセイの「青目」も同様で、ライトリフレクター自体が着色されているわけではなく

その周囲のエクステンション部が着色されているだけですので、ライトの反射光そのものには

影響は出ないようになっています。

これらはとくに機能上、性能上意味があるものではなく、純粋に意匠としての着色です。

その他、うっすらと青みがかっているライトもありますが、これらの中にはリフレクターそのもの

がごく薄い青に着色コートされているものや、レンズが着色されているものもあるようです。

 

なお、当方でもこのような着色は可能ではありますが、トヨタのこのごく薄いグリーン等を再現

するのは非常に難しく、どうしても濃くなってしまうことがほとんどですのでご了承ください。

実際、トヨタ純正部品であってもたとえば事故で片方のライトを新品にした場合などは左右でこの

グリーンの濃さが変わってしまうこともあるくらいですので、バラツキは避けられません。

<ライトリフレクターのメッキ、再メッキの発注につきまして>

●以下はライトリフレクターの再メッキについての一般的な説明および注意事項です。

ライトリフレクター特有の注意事項がありますので問い合わせ、発注前にご一読ください。

 

●ライトリフレクターのメッキはスパッタリングというメッキでおこないます。 メーカーの

純正部品も含めてほぼすべてがこの種のメッキになっております。

ただ再メッキの場合、メッキ前にペーパー修正をおこなうとは言え、基本的には現状の上から

重ねてメッキをおこないますので、たとえば剥がれかけているような痕や、表面の荒れている

ようなもの、樹脂素材の熱劣化や、金属製で錆びの発生している等の場合、どうしても美観や

耐久性については純正の新品パーツのように綺麗にはなってくれないことが多いです。

たとえばメッキ前にペーパーをしっかりかけて一見、綺麗になったように見えても、メッキ

するとまたアラが出てきてしまうようなこともあります。

ですが、これは主に美観の問題であり、光の反射についてはまず問題はありません。

ですので、ライトリフレクターの再メッキは見た目の美観よりもあくまでも反射機能の復活が

主な目的とお考えください。

もし純正なみの高い美観クオリティ(耐久性も含む)を求められる場合は、純正の新品を購入され

るか、中古で程度の良いものを入手されたほうが良い場合もあります。

とくにマルチリフレクターのライトでレンズカットがなく、リフレクターが丸見えになるような

お車は再メッキ後の美観が気になることがありますのでご注意ください。

 

なお、とくに素地が荒れが酷くてとてもそのままではメッキできないような状態の場合、メッキ

前に下地にウレタン塗装をすることで仕上がりを滑らかにすることも可能ですが、ただ、ライト

リフレクターのような高温で使用される部品の場合は、迂闊に下地塗装をおこなったりすると、

放熱性の悪化に繋がりメッキの耐久性に問題が出ることもありますので、基本的に下地塗装は

素地の状態が非常に悪いケースでのみおこないます。

 

<耐熱性、耐久性について>

ヘッドライトリフレクタは、使用中にかなりの高温になります(ハロゲン、HID問わず)。

ライト点灯中、あるいは炎天下の直射日光によってライト内部が非常な高温になると、それが原因

でメッキ浮き、剥離、シワが寄るなどの不具合が起きることが過去に何度かありました。

これに対処するため、当方ではライトリフレクター等、とくに高温で使用される部品の場合は通常

の外装部品とは異なる作業をして、とくに熱に対しての耐久性を上げるように年々、努力、改善を

しております。 これら改善の積み重ねもあって、近年はライトリフレクターのこうした熱による

トラブルはお客様からは聞いておりませんが、それでもまだ技術的に完璧とまでは言いきれません。

それに、中古リフレクターの場合、素地の状態に起因するメッキ密着力の差などの個体差もあるため

このような特殊な作業をしていても「100%不具合の発生がない」とは言えないのが実状なのです。

ですので、誠に申し訳ありませんが、万が一このような熱による不具合が発生した場合は技術的な

限界ということでクレームはご容赦いただきたくお願いいたします。

 

●リフレクター発注時のご注意

当方ではライトユニットの分解はいたしませんので、お客様のほうで分解してレンズを外し、

リフレクター単体の状態にしてお送りください。

また、バルブシェード(傘)がついたタイプのリフレクターについてですが、基本的にシェード

は必ず外してください。 シェードはメッキ作業の障害になるのでついたままではNGです。

どうしても外れないという場合、シェードがついたままでもメッキはおこないますが、シェード

の影になるリフレクター部分についてはメッキがかからない部分ができたり、その周囲のメッキ

もザラザラに荒れてしまうことがありますので仕上がりが非常に悪化します。

なお、リフレクターが2重になっているようなタイプのものも同様の理由で基本的にそのまま

ではメッキできません。

 

あと、ひとつ問題が発生する可能性として、そう滅多にないのですが、ごく一部の外国製の

ランプなどでごく稀に再メッキを弾いてしまう特殊な表面処理のものがあるようなのです。

そのような場合は処理続行が不可能ですので作業を中断し、返送させていただくこともあります。

 

※ちなみにリフレクターの再メッキ依頼の比較的多い車種としてはサーブ、ボルボ等の北欧車が

なぜか多いです。 ただ、これらの車種の中には特殊な素材(セラミックのような素材)のもの

もあり、そのような特殊な素材のものは再メッキしてもいまいちツルツルにならない(光の反射

には問題ないレベルと思われますが)ものがありますのでご了承ください。

 

●具体的な金額および納期について

ライトリフレクターの場合、基本的にそのサイズ(大きさ)である程度単価は決まっています。

まず、プロジェクターなどごく小さいもので1個あたり4500円〜5500円程度。

直径180mmの昔からある規格サイズの丸型、角形のもので1個あたり6500円〜7000円程度。

いわゆる角形異形で幅方向が300mm前後のサイズで1個あたり8000円〜9000円程度。

それより大きいものや、特殊なものでは10000円を超えるケースもあります。

また、ウレタン塗装による下地塗装をおこなう場合は、大きさや素地の程度によって2000円

から4000円程度の追加になります。

発注単価の基本は2個、あるいは4個など、複数セットを基準としていますので、上記金額は

あくまでも2個以上を同時発注いただくの場合の単価です。 たとえばオートバイのライトや

左右どちらか1個のみ等のように「1個だけ」の発注の場合は上記単価の2割増しになります

のでご了承ください。

 

●納期は連休等を挟む場合を除き、基本的には2週間程度を目安にしてください。

(ただし、下地ウレタン塗装をする場合は1週間から10日程度、追加で日数がかかります)

なお、たまに「車検が迫っているので特急でやって欲しい」というご依頼もありますが、

その場合は条件にもよりますが、めいっぱい急いで1週間でおこなえないこともありません。

(ただし、下地ウレタン塗装をおこなう場合はこの特急納期は対応できません)

 

以上ですが、より詳しい説明はメール等でのお問い合わせの際に追加でご説明いたします。

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