●マフラーやエキマニ(タコ足、集合管)のクロームメッキついての注意事項

●よくマフラー(サイレンサー)やエキゾーストマニホールドをクロームメッキ

したいという問い合わせをいただきます。

当方で可能な場合、不可能な場合がありますので、このページではそれについてと

メッキ後の注意点について書きたいと思います。

まずはクロームメッキの基本的な特性を理解していただくため以下のページをお読み

ください。 →クロームメッキについての注意事項

 

●メッキ可能なもの

まずサイレンサー(マフラー本体)についてですが、基本的にストレート構造のもの

つまり「筒抜け」になっていないと当方ではメッキできません。

ですので、ほとんどが隔壁構造であるメーカー純正マフラーはまず無理です

もっとも理想なのは完全に分解されて外筒部品だけをメッキできるものです。

もし分解不可能な場合は最低限ストレート構造で、できるだけカーボン汚れやオイル

汚れのないものでなければなりませんので、お客様のほうで可能な限り落としてください。

カーボンやオイルでベトベトな状態のものはお引き受けできません。

ただし、内部にグラスウール等の詰め物があるものについては当方ではメッキできません。

また、素材についてはスチール製、ステンレス製、アルミ製のものであれば可能です。

チタン製やその他耐熱合金(インコネル等)のものはできません。

↑スーパートラップマフラー(ステンレス製)のクロームメッキ例

これは分解式なので外筒部のみ外してメッキしました。 こういうものが理想です。

(分解はお客様のほうでお願いします)

↑ストレート構造のアルミサイレンサー。 こういったものは内部にグラスウールが

入っているため、やはり分解して内部がガランドウになった状態でのみメッキ可能です。

(分解はお客様のほうでお願いします)

↑2ストエンジンのアルミサイレンサー。 このように外筒だけの状態になって

いればまさに理想的です。

 

●エキゾーストマニホールド部(タコ足、集合管)

これらはメッキそのものは可能なのですが、形状が複雑なためバフ磨きやメッキが細部

までできない場合があります。 オートバイの社外マフラーでよくある1本1本がすべて

分解できるようなものであればまだ良いのですが、4本や6本が一体になったようなものは

どうしてもバフ磨きが届かない箇所ができますし、そういった部分にはメッキも綺麗に

のりません。 このへんは充分ご理解ください。

 

●表面状態について

理想は錆や腐蝕のない新品状態です。 錆の生じている素材の場合は程度によっては

メッキの浮きやザラつきなど仕上がりの悪化につながりやすいです。

とくにマフラーパイプは薄肉のものが多いため、錆が深い場合、この部分を完全に研磨

するくらいに削ると肉厚が薄くなりすぎてしまったり、最悪は穴が開いてしまうことも

あるため、あまりバフ研磨できないものが多いのです。 ですのであまり酷い錆のものは

避けてください。

↑これは錆の酷かったドカティ純正マフラーの再メッキ作業の途中の写真ですが、とくに

裏側からの錆が酷かったため、研磨途中で穴が開いてしまった最悪の例です。

あまり錆びが酷い場合はこのようになってしまうため、錆の激しいものは避けてください。

 

●メッキの耐熱性について

マフラーのメッキではこれがいちばん大きな問題となります。

エンジンから離れたマフラー本体などでは問題になることは少ないのですが、エンジン

の排気ポート直後のエキマニ(タコ足、集合管)部分については、非常に高温になる

ため、この熱によってメッキが黒く焼けたり、必ずというわけではありませんが最悪は

メッキが割れたり剥がれたりすることがあります。 これは時間が経ってから剥がれる

というだけでなく、メッキ後装着してエンジンをかけ少し走行しただけですぐに剥がれ

てきてしまうということもあるという意味です。

↑エキマニ部の排気の熱によるメッキ剥がれの例です。

もちろん、すべてがこうなるわけではありませんが、今までに数件こういった例が生

じております。とくに再メッキの品物ではこうした現象が起きやすいと言えます。

また、とくにステンレス製のものは通常のスチールよりもメッキの密着が劣りますので

剥離しやすい傾向にあります。

当方でもこういった現象をできるだけ避けるために気を遣って作業はしておりますが、

これについては根本的な対策はないため、こうした高温部のメッキ剥離やメッキ焼け

についてはノークレームでないとお引き受けできませんのでよくご検討ください。

※よく純正でクロームメッキのエキマニが変色しないで綺麗なメッキのままであること

がありますが、あれは多くがパイプが二重管になっていて外管にメッキがかけてあるため

に、焼けたり剥がれたりするほど温度が上がらないような構造になっているためです。

 

↑2ストチャンバーへのクロームメッキ例。 これもやはりエンジン直後の高温部

では剥離や変色の問題が起きることがあります。

↑これはエキマニのカバー(遮熱板)にクロームメッキをかけた例です。 カバー

であればエキマニ本体よりは熱による変色(焼け)や剥離等の問題は起きにくいです。

 

●最後に大きさですが、できれば各部(マニホールド部、中間パイプ部、サイレンサー部)

が分解されるものが理想です。 エキマニからリアマフラーまですべてが一体のものに

ついては、原付〜125cc程度のサイズなら良いですが、マルチシリンダーの大型バイク

クラスになると一体ものでは大型かつ複雑になり作業も困難ですし、良い仕上がりも望め

ないためできればご遠慮願いたく思います。 

 

●ご質問、ご発注は以下のメールアドレスおよび問い合わせフォーム、携帯電話にて。

→メインのメールアドレス SASAMIC43@aol.com

→サブのメールアドレス FZB04140@nifty.ne.jp

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→携帯電話 090-1531-3609

 

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